2012/08/09
前回は、なぜ今インバウンドの誘致・受入への取り組みが必要とされているのかをお話ししました。
では、そもそもどれくらいの外国人観光客が沖縄に来ているのでしょうか?少し詳しく見てみましょう。
平成23年度に沖縄を訪れた外国人観光客は30万1600人でした。
これは過去最高の数になります。 近年、国内からの観光客数は横ばい・減少傾向にありますが、外国人観光客は右肩上がりに伸びています。
下の図は昭和57年以降の沖縄への国内観光客数と外国人観光客数をグラフ化したものです。
平成20年度以降、国内観光客数は減少傾向にありますが、外国人観光客数は年々伸びているのが分かりますね。
ところでこの外国人のお客様たちは、どこから、どうやってやってくるのでしょうか?
それを表したのが下の表です。
※その他の国籍・・・英国・カナダ・オーストラリア・タイ・ドイツ・フランス・インド・ロシアなど
現在、沖縄と海外を結ぶ航空路線は合計7路線、10社あります。(平成24年8月現在)
本州にある成田、関西国際、中部国際などの国際空港間との直行便もあるため、直行便がない国・地域からはそれらの空港などを経由して沖縄へやってくる方もいます。
また、台湾からはクルーズ船の定期便が運航しており、まるで「動くホテル」のような大型クルーズ船に乗ってやってくる方々もたくさんいます。
平成24年は那覇港へ87回、石垣港(石垣市)へ61回のクルーズ船の寄港が予定されています。
クルーズ船は一度の寄港で数百名~数千名のお客様を乗せてきます。不定期ではありますが、台湾以外の国(主に中国)からもクルーズ船が運航しており、海路からも多くの外国人観光客が沖縄を訪れているのです。
このように、空路・海路双方から外国人観光客が訪れ、去年は過去最高の外国人観光客数を記録しましたが、今後10年でその数を200万人にすることを沖縄県は目標としています!
それを達成するための1年ごとの計画書、前回説明した「ビジットおきなわ計画」に掲げられている平成24年度の外国人観光客数の目標値は45万人です。昨年度の1.5倍というこの数値を達成するのは容易ではありません。
このように外国人観光客は年々増加してきていますが、それに伴いさまざまな課題も浮かび上がってきています。