2014/11/14
ニーハオ!OCVB台北事務所林です。台湾は段々寒くなって参りました。高い山が多いので、意外と沖縄より寒いのです!さて今回、冒頭は皆さまに少し台湾の基本情報と現状をお話させて下さい。台湾に行かれた事が無い方は「沖縄より田舎」、「衛生が悪く汚い所」、「治安が悪い」等ネガティブな印象がありませんか。当初私も十数年前に行った台湾のイメージが頭の中に焼き付いたままで不安の中台湾に行ったのを覚えています。しかし今はどうでしょう・・・。沖縄のお隣島この台湾から学ぶ事は多く、長年沖縄と往来があるこの台湾を、皆様には一度は御自分の目で見て欲しいのです。
台湾は国際的レベルが高く、各方面において最先端を歩いています。例えば買い物袋の有料化も、電柱地下化も、電車チケットのIC化も、24時間バス専用バスレーンも約10年も前から実施しており、日本に戻ると「台湾は進んでいるな~」と感じる事が多くあります。近年で言えばたった20秒のIC通関や、ドバイの次に高い101タワーも有り、レンタサイクルも初めの30分無料で163駅5340台と豊富な上にサイクル専用道路も完備し既に台湾人の生活基盤になっているのです。環境にも優しく且つ国際的にも注目を浴びている取り組みがなされているのです。
特に感じるのがWI-FI設備が充実している事で、台湾ではFREE WI-FI設備が台湾全島約5,000スポット完備され自由に利用できます。スマートフォンの所持数が約2000万台で、FACE BOOKのID所持率も約1500万人と世界NO1。そんなネット環境の整った台湾ではネットの無い環境=ストレスな場所なのです。実際沖縄観光の満足度調査でも不満足項目のトップにはWI-FIが挙がるのが現状です。台湾で友人と話をしている際にこんな面白い話が出ました、「台湾に住んでいると非日常の旅行を求めるというよりは、ネットで仕事をすぐ追いながら同時に旅行が出来れば最高の旅行だ!」と語っていた事です。これだけ交通やネット環境が整い栄えた台湾から多くの旅客が沖縄観光に来るという事!彼らにストレスの無い環境(交通やネット環境)を作るのも今後の課題になるかもしれません。まさに人と気と物の流れる活気ある台湾!なのです。
また、台湾の街を歩いていると間違った日本語表記の看板が目立ちます。
マッサージと表記したいのでしょうが、初めは何も考えずに笑っていました。しかし良く考えれば感心すべき点です。この様な看板が台湾の至る所で見られるという事は、イコール日本人客を積極的に受け入れたいというインバウンド精神の象徴です。レストランや百貨店、観光施設でも英語や日本語を各店積極的に表記しており、沖縄においても今後入域観光客1000万人内200万人の外国人客を目標とする中で、そこには受け入れ態勢構築や誘客戦略、インフラ整備が策定されていますが、ALL OKINAWAを謳う今、官民一体となって小さな事から実践する精神を台湾から学んでいきたいと思っています。ところで、皆さんは、沖縄を訪れた外国人観光客が最も満足した項目が何かご存知でしょうか。それは、圧倒的(66.7%)に「おもてなし」なのです。(平成24年度外国人観光客満足度調査報告書より)ハードでもソフトでも無い【沖縄のハート】が観光客を満足させている事は何よりも誇らしい事です。その【沖縄のハート】を持ちながら引き続き台湾での沖縄観光プロモーションを続けていきたいと思います。
(OCVB台北事務所職員とインターン実習生の写真)