2012/10/03
未来の観光産業を担う沖縄県内の学生の声も聞いちゃいましょう!
現役学生が考える、沖縄のインバウンド!
(2012.10.03)
中谷 結女 (Nakaya Yume) |
大学の授業でインターンシップがあり、観光業に興味があった私は(財)沖縄観光コンベンションビューローへ希望しました。
私はホテルや空港ラウンジ、観光案内、ツーリストなどお客様と直接接する業務に興味があり、今年1月に行われた「2012沖縄観光コンベンションビューロー新春講演会」を聴講した際に、OCVBの取り組みを聞き、その時初めて観光を考える仕事があることを知ったのが希望したキッカケです。
実際9日間インターンシップで業務に携わって吸収しきれないほどのたくさんの学びがありました。9日間でOCVB本社、沖縄コンベンションセンター、那覇空港観光案内所、旧海軍司令部壕で業務をさせて頂きましたが、それぞれ業務内容も違う、雰囲気も全く違うものでした。しかし共通しているのはやはり観光産業ということで、沖縄観光振興には欠かせないということです。
沖縄のインバウンドというと私は外国人観光客受入人材育成や標識・案内板の多言語化が思いつきます。なぜその2つをすぐ思いついたかというと、沖縄県内大学生の私から見ても沖縄の課題だと感じているからです。
現在、入域観光客数は600万人から伸び悩んでいて海外観光客へ目を向けなければいけませんが、そのためには受け入れ体制が整わなければいけません。
OCVBでは、私が思いついた2つ以外にもたくさんの取り組みをしていますが、外国人観光客受入人材育成などでは、企業や観光業の方を対象に取り組んでいるセミナーが多いと感じられます。しかし、個人で沖縄に観光へ来る割合が増えてきている今日では、企業で取り組むのはもちろんですが、学生や一般市民に受入体制を強化する必要性を感じさせることも重要です。
街で海外の観光客に沖縄について質問をされ応えきれないという人はたくさんいます。セミナーや講演会もとても良い人材育成事業ですが、外国語で応えきれなくても沖縄の良さを伝えたい!と思う人が増えていくこと-沖縄県内の学生が自分達の住む街(地域)を知り、アイデンティティを持ち、誇りを持つこと-が一番でないかと私は思います。
私は「学生観光振興プロジェクト」でアジア学生異文化交流を学生だけで企画・運営していくプロジェクトや、沖縄の歴史を学習しアウトプットする「チーム琉球」に所属しています。この他にも沖縄県内の大学サークルや課外活動では様々な分野で主体的に取り組みをしている学生がたくさんいます。どの活動で沖縄観光産業に影響があることを意識してアイデンティティを持つ必要性を感じてさえもらえば自然に受入のできる人材が増えていくのではないのでしょうか。
9日間のインターンシップを通して、観光産業は直接的に観光客と関わる仕事以外にも、産業すべてが間接的にも経済に波及効果があると改めて感じました。
沖縄の観光、インバウンドに対する熱い思いを持つ中谷さん。インターンシップ中も自ら進んで業務にチャレンジする姿勢がとても印象的でした。
中谷さんが代表を務める、学生による自主企画・運営プロジェクト 「学生観光振興プロジェクト」 では、グローバルな人材育成を目標に、学生自らが海外へのツアー企画・現地の学生との交流企画を立てて実際に体験する取り組みや沖縄についての勉強会など様々な活動を行っているそうです。
国際交流を通して、相互理解を深めることはインバウンドの第一歩。今後の活躍に期待しています!
(インバウンドおもてなし向上委員会)
(財)沖縄観光コンベンションビューローでは、沖縄観光を盛り上げる学生さんの活動を応援します!